「富士山1周レースができるまで」 by 鏑木毅・福田六花
ウルトラトレイル・マウントフジ(UTMF)を創設し、日本のトレイルシーンに絶大なインパクトを与えたふたりの男によって綴られる同大会の誕生ストーリー!
日本が誇る世界的トレイルランレース「UTMF(ウルトラトレイル・マウントフジ)」。実現不可能と思われた夢のレースを開催させたふたりの男の苦闘の足跡が明かされる。
UTMF実行委員長・鏑木毅と実行副委員長・福田六花による共著。
日本で初めての100マイルレースにして、世界のトレイルランニングシーンからも注目を集めるウルトラ・トレイルマウントフジ(UTMF)。2012年に第1回目が開催。
現在では、日本のクラシックレースとしての地位を確立している。
大会の創設者は、日本のトレイルランシーンのパイオニアであり、今なおトップ選手としての挑戦を続ける、リビングレジェンド・鏑木毅。
そして、本業は医師という異色の経歴を持つトレイルレースオーガナイザーにして、富士山麓のトレイルシーンに誰より詳しい福田六花だ。
日本一のトレイルレースを富士山麓で創設した挑戦の記憶。
現役最強選手であった鏑木毅は、なぜ自ら大会プロデュースを買って出たのか?
日本には前例の無かった100マイルレースを立ち上げるために、どんな苦労があったのか?
今まで明かされなかった誕生秘話が大会運営のキーパーソンであるふたりの男によって明かされる。
トレイルランナーだけでなく、登山者や自然愛好者にもぜひ読んでいただきたい。
読んどいて良かったです・・・
あと7日に迫った「大雪ウルトラトレイル 80キロ」・・・これは自分の祭りです。
この祭りで ドーンと打ち上げ花火を自らセッティングする為には
トレラン大会を行う上での背景も知っておきたいと思ってた。
トレラン界のレジェンド 鏑木さんがUTMFを開催されるまでの苦労は
ちょこっと読んだことはあったんだけど 深く知りたかった。
並大抵の努力じゃないよ〜 ほんと。
イチから ほんとイチから 鏑木さん、立花さん、三好礼子さん、オリエンテーリングの第一人者の村越真さんが 立ち上げていったんだね。
コースの決定、それに伴うコース認可の交渉、次々に起こる難題・・・
1つの大会が作られる過程と 人の和、成功させたいという気持ちの強さ。
鏑木さんがコースを決定するにあたっていく初期段階の文章で 富士山を取り巻く
地図を見つめ、赤線を引きながら空想するくだりがいい。
「この山から見える富士山は最高だろうな」
「もう少しきつくしたほうが感動が大きいだろうな」
「最後にこの山から見る富士山は素晴らしいだろうな、きっと泣けるだろうな」
などと選手たちの姿をイメージすると、ひとり勝手に胸が高まるのだ
鏑木さん、こういう風に考えながら コースを決定してたんだ。
多分・・・「大雪ウルトラトレイル」も主催者の皆様は同じ気持ちだと思う。
自分もキツイ・・・もうダメって思った時は
「きつくした方が感動が大きい」という主催者側の配慮だと思って臨みたい(笑
だって ほんとそうだよね〜 簡単にできたら 感動なんて生まれないんだから。
先日購入したトレランの本に「大雪ウルトラトレイル」の記事があって
【オーガナイザーの声・・・野々山晴之さん】
スケールも厳しさも本州とは比べものにならない、北海道の自然の中でトレイルランニングの大会を開催する。最初に相談を受けてから、3年がかりで第1回大会を開催することができました。
【ランナーの声・・・三浦裕司さん】
地元である北海道でのトレイルランニングの魅力を知ってもらいたくて、この大会には選手として出場しながらも、コースの設定や大会の準備を手伝っています。地元の遠軽町白滝の皆さんの協力で、普段は人が入らないトレイルを整備していただいたおかげで実現したこの大会で、北海道のトレイル体験してみてください。
この大会も どれだけの尽力があって実現したのか ・・・
こういう事を知ったら 私も それに応えたい、完走したい、って
また強く思うでしょ。
私は 気持ちがなきゃ走れないランナーだって 自分でよーくわかっているので
こういう背景をふまえて それを自分の糧にしながら走り抜きたいと思います。
大会前、この本 読んどいて ほんと良かったよ〜くどいけど(笑
いつも見に来て頂いてありがとうございます!
ポチッと押して頂ければ幸いです。