
「星々の舟」by 村山由佳
禁断の恋に悩む兄妹、他人の恋人ばかりを好きになってしまう末妹、居場所を探す団塊世代の長兄、そして父は戦争の傷痕を抱えて――。愛とは、家族とはなにか。別々に瞬きながらも見えない線で繋がる星座のように、家族は、「家」という舟に乗って無限の海を渡っていく。心震える感動の短篇連作小説集、第129回直木賞受賞作。
私の今の推しである朝井リョウさんが、昔からファンだったという村山由佳さん。
どんな作品を朝井リョウさんが読んでいるのか知りたくなって手にとった。
推しだから朝井リョウさんの話をなんだかんだと聴いていると、こんなエピソードが。
朝井リョウさんがデビュー当時、村山由佳さんから言われた言葉。
「どうして、校長先生の話がつまらないか知ってる?」
「いや、わからないです」
「自分が言いたい事を言ってるからよ。誰にも知られたくない事を書きなさい」
読者に向けた物語作りにおいて「自己満足」を排し、受け手への意識を説いた名言として知られています。
この誰にも知られたくない事がこの小説に詰まってた(;´∀`)
家族は毎日のように顔を合わせているけれど、その内面に100%踏み入る事は私はまず無いです。全てを知ろうとも思わないし、言わなくてもいい事は山程あるし、知らなくていい事も山程あると思ってる。それぞれの砦みたいものは必ずあるだろうから。
で、
この小説のような内容を家族それぞれが抱えてるとしたら、ほんと知らない方がいいかもしれない(;´∀`)
人は色んな事を抱えてる。
それを背負って生きている。
ほんの少しの部分でも共感や安らぎあれば、それで充分な気がしてる。
するすると読めて、面白かったです。
ただ読後感が爽快では無い。それは面白さゆえに。
また、心ほんわかとなる瀬尾まいこさんの小説が無性に読みたくなるという感情が湧き上がった・笑
幸福とは呼べぬ幸せも、あるのかもしれない
作品の力こその陰鬱な気分で読了(;´∀`)
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