やりました!サブ3.5!洞爺湖マラソン! 次はトレイルへ突き進む!

走り始めて15年目。自分スタイルで楽しんで走ります♪

福岡伸一さんの「最後の講義」

再放送されてた番組を観た。

 

www.nhk.jp

生物学者福岡伸一さん。

 

この方の本を数年前に読んでいた。

取っ掛かりは「フェルメール」。

9年前になるのか・・・

フェルメール展」が札幌で催され、私は全く知識がなかったので予習の為に。

 

フェルメール 光の王国」 by 福岡伸一

彼らが焦がれた、その光に導かれ、
私は旅に出た。

画家ヨハネス・フェルメールと顕微鏡の祖アンソニー・ファン・レーウェンフック、そして哲学者ベネディクト・スピノザ。 同じ年、同じ国に生を享けた彼らが同様に求めたもの、それは「光のつぶだち」だった。
その光に導かれた旅の果てに辿りついた、大胆な仮説とは?
生物学者福岡伸一がおくる極上の美術ミステリー紀行。“フェルメールの作品が所蔵されている美術館に実際に赴き、鑑賞する"をコンセプトに、世界各地の美術館が擁する珠玉のフェルメール作品を4年をかけて巡った、ANA機内誌『翼の王国』の人気連載の美術紀行が、ついに書籍化。

 

で、

 

こちらも読んでみた。

 

生命現象の核心を解くキーワード、それは<動的平衡> (dynamic equilibrium ダイナミック・イクイリブリアム)。

私たちは、自分は自分だ、自分の身体は自分のものだ、という風に、確固たる自己の存在を信じているけれど、それは実は、思うほど確実なものではない。私たちの身体は、タンパク質、炭水化物、脂質、核酸などの分子で構成されている。しかし、それら分子はそこにずっととどまっているのでもなければ、固定されたものでもない。分子は絶え間なく動いている。間断なく分解と合成を繰り返している。休みなく出入りしている。実体としての物質はそこにはない。一年前の私と今日の私は分子的にいうと全くの別物である。そして現在もなお入れ替わり続けている。

つまり、私たちの身体は分子の「淀み」でしかない。それも、ほんの一瞬の。私たちの生命は、分子の流れの中にこそある。とまることなく流れつつ、あやういバランスの上にある。それが生命であり、そのあり方を言い表す言葉が、本書のタイトル、<動的平衡>である。本書は、最初から最後まで、<動的平衡>とは一体何なのか、どのように成り立ち、いかにふるまうかを考えた本である。

爪や皮膚、髪の毛であれば、絶えず置き換わっていることが実感できる。しかし私たちの全身の細胞のそのすべてで置き換わりが起きている。固い骨や歯のような部位でもその内部は動的平衡状態である。お腹の回りの脂肪も、たえず運び出され、たえず蓄えられている。分裂しないはずの脳細胞でもその中身やDNAは作り替えられる。

なぜそれほどまでに、あえどのない自転車操業のような営みを繰り返さねばならないのか。それは、絶え間なく壊すことしか、損なわれないようにする方法がないからである。生命は、そのようなありかたとふるまいかたを選びとった。それが動的平衡である。

生命は、必死に自転車をこいでいる。追手から逃れるために。追手は生命をとらえて、その秩序を壊そうとたくらむ。温かな血潮を冷まそうとする。循環を止めようとする。追手の名は、エントロピー増大の法則。輝けるものはいつか錆び、支柱や梁はいずれ朽ち果てる。いかなる情熱もやがては消え、整理整頓された机の上もすぐに本や書類が積みあがる。乱雑さ(エントロピー)が増える方向に時間は流れ、時間の流れは乱雑さが増える方向に進む。生命も、この宇宙の大原則から免れることはできない。しかし、エントロピー増大の法則に先回りして自らをあえて壊し、そして作り変えるという自転車操業を続ける限りにおいて、生物はその生命を維持することができる。私たちの身体において、たゆまず、けなげに自転車をこぎつづけているもの、それが動的平衡である。

あなたは本書を読み終わった後、季節の移ろいを感じ、高い空を見上げ、いろんな思いを巡らせることだろう。あるいは、たくさんの友達と会話することだろう。その時々に、こう言ってほしい。「ああそれはね、動的平衡だよ」と。

 

わかったような、わからなかったような、そんな読後感っだったんだけど(;´∀`)

今回の「最後の講義」がとてもわかりやすくて腑に落ちた感あり。

 

note.com

身体のあらゆる部分は絶え間なく入れ替わっている。「昨日の私」と「今日の私」は同じではない。1年前の私と今日の私はほぼ別人になっています。

 

1年前とはほぼ別人の自分・・・

細胞は入れ替わっている。

なのに老化するのは、部屋を片付けても隅にゴミが残っていたりするのと同じように細胞の入れ替わりでも残っているものがあり その蓄積が老化となるそうだ。

 

そして 私達の便は栄養素を摂取後の食物が排出されるだけでなく 自らの入れ替わった細胞も出てるっていうのも そういう認識がなかったからハッとさせられました。

 

日々、入れ替わっている自分。

肌のターンオーバーだって28日周期とか言われてて普通にそうなのかって感じで受け取っていたけど 細胞レベルで「別人」になるという表現に驚かされるのでありました。

 

で、

 

ここもよかったです。

 

エントロピー増大の法則」

建物は頑丈に作るけど、月日が経てば壊れていく。

物事は放っておくと乱雑・無秩序・複雑な方向に向かい、自発的に元に戻ることはないという法則。

でも生命は38億年もの間、続いている。それはエントロピー増大の法則に抗うため、自分自身をゆるゆるのやわやわに作って、常に分解して作り変えている。エントロピー増大の法則が襲うよりも先回りして、自分自身を積極的に壊して生命を維持している。

 

ゆるゆるのやわやわ・・・(笑)

なんと柔軟でしたたかで、感動的なんだろう、生命ってやつは( ´∀`)

 

ゆるゆるのやわやわで別人になっていく私・・・

生きてるだけで素晴らしい!!

 

福岡先生、いいお話ありがとうございました♪

 

再放送もあります。

 
 
 
 
Eテレ 11月12日(火) 午後2:35〜午後3:25

 

で、

 

日曜日 6年ぶりに「素」でフルマラソンを走る私。

6年前の自分? もうとっくに細胞入れ替わってるよ(笑)

あの時の私はもういない。

今、走力は格段に落ちてる。

それがどうした。もう別人だし比較しても意味ない気がする。 

今の自分で今の力で走ろうと思う。

ゆるゆるのやわやわで 大会当日を楽しむぞっと( ´∀`)

 

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