「肉弾」by 川﨑秋子
圧倒的なスケールで描く人間と動物の生と死。
大学を休学中の貴美也は、父・龍一郎に反発しながらもその庇護下から抜け出せずにいた。北海道での鹿狩りに連れ出され、山深く分け入ったその時、2人は突如熊の襲撃を受ける。貴美也の眼前でなすすべなく腹を裂かれ、食われていく龍一郎。どこからか現れた野犬の群れに紛れ1人逃げのびた貴美也は、絶望の中、生きるために戦うことを決意する。
圧倒的なスケールで人間と動物の生と死を描く、第21回大藪春彦賞受賞作。
久々に小説を読みました。
川﨑秋子さんは元羊飼い。実家は別海町で酪農業を営んでいて 北海道を舞台にした小説を書いている。「ともぐい」で直木賞を受賞したのも記憶に新しい。
テレビで見た時 なんか迫力のある人だな〜とちょっと怖い印象があったんだけど 私の日常を彩る「安住紳一郎の日曜天国」のゲストでの話を聴いて とてもユーモア溢れる楽しい方だったんです。(「日天」は私に出会いの場も提供してくれるのだ( ´∀`))
この方の本を読んでみたいな〜と思い、今回初読書。
文章がとても読みやすくて ぐいぐい惹きつけられていきます。
胸が苦しくなるような主人公の貴美也の過去、野犬となった犬達のそれぞれの過去なんかがどんどん出てきて あっという間に読み終えた。
野犬問題は実際 道東で起きていて先日も家畜を襲うニュースがあって。
野犬についても、今 とても気になってる熊出没問題も小説とシンクロして、より現実的に感じれる。
野犬については 特に飼い犬だっと「チワワ」の章がとても面白かった。
飼いならされている愛くるしい存在は 実は野生を持って生活してたんだな〜と。
うちの猫ももしかしたら 今の生活よりもっと自由に生活したいと思ってるかもしれないなんて思いも湧いた(まず無いと思うけど・笑)
この方の本は全部読んでみたくなった。
読み続けよう♪
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